伝説に彩られたお寺 ~頷き阿弥陀と鎌倉地蔵~ 「真如堂」 真如堂の創建は永観2年(984)に延暦寺の僧であった戒算上人(かいさんしょうにん)が、比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来立像を東三條女院の離宮があった現在の地に移して安置したことを始まりとしています。正式名を鈴聲山(れいしょう […]
学問上達、開運出世とともに金運招福を祈る〜名古屋市北区・山田天満宮/金神社 天満宮は、学問の神様とあがめられる菅原道真を祭神とする神社です。全国に約1万4,000社あり、「天神様」「天神さん」などと多くの人に親しまれています。名古屋で「三天神」と呼ばれているのが上野神社(千種区)、桜天満宮(中区 […]
少女の夢見た世界 「當麻寺(たいまでら)」 藤原豊成が観音さまに深く祈願した末、天平19年(747)にこの世に生を授かった中将姫(ちゅうじょうひめ)は父に倣って若干4歳にして「称讃浄土経(しょうさんじょうどきょう)」を諳んじていたと言われていますが、実母の死後に豊 […]
神田を持つ皇大神宮(内宮)の別宮「伊雑宮(いざわのみや)」 伊勢神宮を参拝するなら立ち寄るといいと友人に勧められたこともあり、外宮参拝の後でひと足伸ばして伊雑宮(いざわのみや)を訪ねました。「いぞうぐう」「磯部の宮」とも呼ばれています。 皇大神宮(内宮)の別宮で、御 […]
太古の神々の住まう域「枚岡神社」 枚岡神社の創建は神武天皇紀元前3年、神武天皇の命にて、当時その侍従であった天種子命(あめのたねこのみこと)が国土の平定を祈願するため神津岳(かみつだけ)に天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売御神(ひめみかみ)の2柱を […]
日本最古の仏教寺院「元興寺」 釈尊によって開かれた仏教がインドから朝鮮半島を経てわが国に伝わったのが宣化天皇3年(538年:一説によれば552年)、百済の聖明王の遣わした使者によって、幡や経典、金堂の仏像一体が献上されました。これにより朝鮮半島との関 […]
天下取りの出発点で「出世」「必勝」パワーを〜愛知県清須市・清洲城 尾張の戦国武将・織田信長の「天下取りの出発点」と言われているのが、愛知県清須市にある清洲城です。今川義元との「桶狭間の戦い」で2万5千もの今川軍に対し、信長はわずか2千の兵を引き連れて清洲城から出陣し、見事に勝利をおさめ […]
四国最大の名城「松山城」 愛媛県松山市の中心部にある勝山(標高132m)にそびえ立つ松山城は山頂に本丸、中腹に二之丸、山麓に三之丸を置く平山城です。敵の侵入を防ぐため二之丸を取り囲むように山麓から本丸にかけて作られた「登り石垣」は全国的にも貴重な […]
妊婦の必須アイテム『鐘の緒』 ~エスカレーターの架かるお寺から~ 「中山寺」 中山寺の創建は推古天皇の御代(600年ごろ)、四天王寺を建立するべくその適した土地を探していた聖徳太子が、すでに亡くなっていた大仲津姫の「北に紫の雲のたなびく地があるゆえ、そこに寺を建てて亡き人々をお祀り下さい」との声に […]
秀吉を虜にした醍醐の桜「醍醐寺」 「醍醐寺縁起」によると貞願寺に寄宿していた真言僧の聖宝(しょうぼう)が東方に連なる山々に幻想的な五色の雲がかかっているのを見て、即座にその山へと向かってみれば、頂付近の谷あいにとある一人の不思議な翁(横尾明神)が現れまし […]
徳川吉宗が夢描いた江戸の花見の名所「飛鳥山公園」 JR京浜東北線の王子駅で降りると、ホーム上から南側に小さな山が見えてきます。丘というよりは高台という印象、それが飛鳥山公園で、関東に広がる武蔵野台地の端にあたります。この季節は毎年、桜の花見客でたいそう賑やかになります。 […]
芭蕉の誤算「紀三井寺」 紀三井寺(きみいでら)の創建は奈良時代にさかのぼります。 宝亀元年(770)、厳しい航海を経て我が国へ渡ってきた唐僧の為光上人(いこうしょうにん)は、辛労辛苦に悩み苦しむ人々を仏の教えで救うべく、全国行脚の旅をしていまし […]
楠木一族を祀る神社「湊川神社」 幕府を討ち倒し、天皇を中心に据えた政治を実現するため、元弘元年(1331)に後醍醐天皇が楠木正成を呼びよせたのは、彼の武将としての力量を高くかっていたがゆえなのでしょう。実際、天皇が隠岐島へと配流になった後にもそれに臆せ […]
迫力満点のコンクリート像から元気をもらう!〜愛知県日進市・五色園 今回は愛知県の隠れたパワースポット、五色園(ごしきえん)を紹介しましょう。「隠れたパワースポット」としましたが、実はここ、知る人ぞ知る“珍スポット”でもあります。 園内奥にある大安寺本堂。平成10年秋に建立 […]
日本で唯一、九体阿弥陀如来を祀るお寺「浄瑠璃寺」 浄瑠璃寺の由緒については諸説あるようですが、寺に伝わる唯一の資料「浄瑠璃寺流記事」(じょうるりじるきのこと)によれば、永承2年(1047)に義明上人(ぎみょうしょうにん)が地方豪族の阿智山太夫重頼(あちやまだゆうしげより […]
源平ゆかりの古刹 ~敦盛の好んだ青葉の笛~ 「須磨寺」 須磨寺の創建は仁和2年(886)聞鏡(もんきょう)上人が淳和天皇の勅命を受けて当地に聖観世音菩薩を本尊として安置したのが始まりとされています。正式名称は上野山福祥寺ですが、古くから「須磨(すま)寺」の名で親しまれてきまし […]