平安時代の陰陽師・安陪清明が訪れた地~遠州の霊場「福王寺」 静岡県磐田市にある「曹洞宗 風祭山 福王寺」に行ってきました。このお寺の建立はとても古く、奈良時代だと伝えられています。昔の参道だったという石碑がある細い道を進むと、街角には藤棚があります。これが福王寺の目印です。 &n […]
連理の賢木で縁結び「下鴨神社(賀茂御祖神社)」 高野川と賀茂川がちょうど合流する地に広がる「糺(ただす)の森」、世界遺産にも登録されているこの緑豊かな原生林を抜けた先に下鴨神社は鎮座しています。その創建は古く、特定は困難ですが、目下の所、崇神天皇七年(BC90年)に、 […]
紫式部の恋 「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」 二の鳥居を抜けた先、細殿と呼ばれる拝殿の前に左右一対、円錐型に盛られた白い砂山があります。「立砂」と称されるこの盛砂は本殿より北西2キロ先に聳える同じく円錐型の神山(賀茂山)を模して造られたとされ、神様が降臨される憑代と […]
鑑真の涙 芭蕉の想い「唐招提寺」 唐招提寺は天平宝字3年(759年)に、新田部親王(にたべしんのう)の旧宅跡を朝廷から下賜された鑑真がこの地に精舎を建立したことをその創始としています。特色としては他の寺院のように朝廷や氏族の力を背景に建てられた寺院ではな […]
恋のパワースポット 連理木に良縁を祈って~名古屋市・城山八幡宮 名古屋市千種区城山町に鎮座する城山八幡宮は、500年以上前から産土神(うぶがみ。うぶすなのかみ:生まれた土地の守り神)として崇敬を集めてきました。創建当初は、現在地より300メートルほど東北の旧・田代町字楠(現在の千種区 […]
凍れる音楽と三蔵法師の大般若経「薬師寺」 薬師寺は天武9年(680年)、後に持統天皇となる皇后鸕野讚良皇女(うののさららのひめみこ)の病気平癒を祈願して天武天皇が発願したお寺。その後、平癒した持統天皇が天武天皇の寺院造営の意志を引き継ぎ、文武元年(697年)には […]
美容の神水「八坂神社」 社伝によると八坂神社の創始は斉明天皇2年(656年)に高麗の使節が日本を訪れた際、新羅の牛頭山に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)を山城国愛宕郡八坂郷の地に奉斎したことに始まるとされています。素戔嗚尊は伊邪那岐命(いざな […]
不思議な感覚 北野天満宮 菅原道真と言えば悲運の最期を遂げた人物として著名ですね。あらゆる才覚に富むがゆえに時の天皇(宇多天皇、醍醐天皇)に重用され、とんとん拍子に異例の出世を遂げていく道真は、妬む左大臣藤原時平の策謀によって九州の大宰府へと左遷 […]
若宮15社を巡る「春日大社」 奈良公園の広大な敷地に参道が伸びているためか、陽を受けて艶めく緑の木々からゆったりとした足取りで鹿が道を横切って行きます。その往来に多くの参詣者は足を止め、シャッターを切り、その毛並を撫でつつ煎餅をその口元へ持っていく微 […]
本尊を守護する12の神将「新薬師寺」 新薬師寺は天平19年(747年)3月、光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈願して建立したことをその創始としています。新薬師寺と聞けば、即座に西ノ京にある薬師寺との類似について思いが向かうかもしれませんが本尊の薬師如来を祀る以 […]
日本最古の神社「大神神社」 高さ467メートル、周囲16キロメートル、面積およそ350ヘクタールにもわたる三輪山をご神体とする大神神社。その創始は神代の頃、ともに国造りを行っていた少彦名神 (すくなひこなのかみ)を失ったのち、一人ではこの国を治める […]
魅了する美しさ「金閣寺(鹿苑寺)」 金閣寺は鎌倉時代の公卿、西園寺公経(きんつね)が建てた別荘を応永4年(1397年)に室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受けた後、壮大な北山殿をこの地に造ったことに始まるとされています。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)で、義満 […]
風雅の極致「銀閣寺(東山慈照寺)」 銀閣寺は室町幕府八代将軍足利義政が文明14年(1482年)、東山の月待山麓に隠居所として山荘(東山殿)を築いたことに始まるとされています。正式名称は東山慈照寺、義政の法号である慈照院にちなんで名づけられました。一般的には […]
1450余年の歴史を誇る天王社の総本社~愛知県津島市・津島神社 京都の八坂神社と並ぶ天王社と言えば、愛知県津島市の津島神社。全国に約3,000ある天王社(津島神社)の総本社でもあります。欽明天皇元年(540年)に鎮座したと伝えられ、古くは津島牛頭天王社(つしまごずてんのうしゃ)と呼ば […]
龍馬とおりょうの絆 「武信稲荷神社」 武信(たけのぶ)稲荷神社は、医療施設である延命院と学問所である勧学院の守護神をお祀りする社として貞観元年(859)、当時右大臣であった藤原良相(ふじわらよしすけ)が手をつくし創設した神社。その良相が長として一族の命名を行 […]
羊蹄山の伏流水が湧き出る北海道・京極町のふきだし公園 8月初旬に訪れた北海道はとても爽やかでした。最高気温が25度を超えてくると札幌の道産子たちは「暑くて死にそう」などと弱音を吐いて元気がなくなりますが、暑いのは昼間の2時間程度。東京に比べると湿度が低く乾燥しているので、札 […]