お狐さんが良縁をもたらす、口入(くちいれ)稲荷神社

今回行ってきましたパワースポットは、東京都内でもかなりディープな場所、1泊2000円以下で泊まれる安い宿が立ち並び、ドヤ街と呼ばれているエリアにあります。そうした宿は日雇いで働いている人たちが主に利用しているそうですが、近年は海外からやって来るバックパッカーも多いようで、表の看板に価格や設備を英語表記している宿もたくさんあります。これを知らずにこの界隈を訪れると、宿や町中にいる人達の多さにびっくりするかもしれません。

 

このエリアに、約1,250年も前の天平宝字4(760)年に創建された神社があります。正慶2(1,333)年、新田義貞が鎌倉の北条高時を追討する際に参拝し、戦勝を祈願して稲荷大神の像を瑠璃の宝塔に納めたことから玉秘(たまひめ)の名が来ている「玉姫稲荷神社」です。
しかし、今回ご紹介するパワースポットはこの玉姫稲荷神社ではなく、その境内にある「口入(くちいれ)稲荷神社」です。
その昔、口入稲荷神社は江戸新吉原の高田屋という口入宿(現在の職業安定所)の敷地にありました。ある夜、高田屋の主人の夢に口入稲荷大神が現れ、玉姫稲荷神社の境内に遷せば今よりもっとご利益を授けると告げたのです。その後まもなくお告げ通り玉姫稲荷神社に遷され、いまに至っています。

 

パワスポとしてあまり知られていないのか、普段の玉姫稲荷神社はとても静かです

 

玉姫稲荷神社の境内にある口入稲荷神社

 

さて、その口入稲荷神社に行くと、お狐さんの人形が何体も並んでいます。よく見ると2種類あり、そのうちの羽織を着た立ち姿のお狐さんが、就職祈願に関係しています。就職のご縁やいい会社に勤めたい、その逆でいい人に来てもらいたいという、雇う側と雇われる側の双方にご利益があります。

 

社務所で購入することができるので、立ち姿のお狐さんを家や会社に持ち帰り、神棚もしくはその他の棚の上部に安置し、朝夕お願いするとご利益があると言われています。そして、願いが叶ったらお狐さんを持って再び神社を訪れ、もう一体お狐さんを新たにいただき、一対にして神前に供えてお礼を言うのだそうです。

 

左手になにげに並んでいるお狐さん。知らずに見ると、稲荷神社だから人形を飾っているのね…としか思わないでしょう

 

近づいて見てみると、ひとつひとつ微妙に表情が違います

 

羽織を着た立ち姿のお狐さん以外に、裃(かみしも)を着て座っているお狐さんもあります。こちらは良縁をもたらしてくれるお狐さんです。立っているもの、座っているもの、どちらのお狐さんも赤と青の2色があり、オスとメスになっています。
女性ならメスのお狐さんを持ち帰ります。「お前が夫婦になりたければ、私にいい男性をつれてきてちょうだい。そうしたらお前も夫婦にしてあげる」と朝夕お願いすれば、お狐さんが必死になって、いい伴侶を探して連れてきてくれるそうです。とってもユニークな良縁祈願ですよね。そして願いが叶ったら、神社でオスのお狐さんを新たにいただいて夫婦にして神前に供え、お礼を言うのです。参拝してお狐さんを持って帰ったら、伴侶のいないお狐さんをずっと部屋に置いておくのも嫌なので自分自身もそれまでより行動的になり、早く良い効果をもたらしそうですね。

 

今戸焼(いまどやき)のお狐さんは素朴な風合いが魅力で、置き物としてずっと飾っておきたくなります。すでに良縁に恵まれている人は、夫婦円満の願いを込めて、お狐さんを夫婦で飾っておくのも良いかもしれませんよ。

 

おまつり感たっぷりの、その名も「シンデレラの靴みこし」

 

最後に玉姫稲荷神社についてもご紹介します!

 

パワースポットのお話ではありませんが、年に2度、4月と11月の最後の土・日曜日に玉姫稲荷神社ではあるイベントが開催されています。実は氏子地域に靴の製造業者が多いことから、「靴まつり」を行っているのです。30数社のメーカーが市価の6~8割引きの価格で販売するほか、履き古した靴を持っていくと無料で供養してくれたり、大きなハイヒールのお神輿を担いだり、楽しいイベントです。ぜひ訪れてみてくださいね。

 

靴まつりの時は、こんなに賑わいます

 

履き古した靴を持ってきて供養してもらいます

 

アクセス

東京都台東区清川2-13-20
TEL 03-3872-3411
地下鉄日比谷線「南千住駅」より徒歩10分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Renge/5985/index.htm