美肌茶房ではこれまであちこちのパワースポットを取材してきましたが、今回は初の関西!大阪のパワスポ「四天王寺」へ行ってまいりました。
取材に行った日はちょうど縁日(毎月21・22日)で、骨董品、着物、洋服など様々なお店が並んでいました
大阪では「四天王寺さん」と親しみを込めて呼ばれていますが、歴史は古く、なんと聖徳太子が推古天皇元年(593年)に建立したお寺です。四天王寺さんの特徴は、思想的に重要な意味を持つ四箇院(敬田、悲田、施薬、療病)があることです。
敬田院は仏の智慧を悟るところ、仏教精神を基本に健全な教育をするところです。悲田院は老人や孤児を救済する施設で、施薬、療病の二院は現在の病院にあたります。仏教に古くからある思想にのっとって、聖徳太子もこれらの福祉施設をつくったと考えられます。この福祉施設は日本最初のもので、後世に影響を与えました。これらの建築物は中心伽藍の北に建てられ「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれています。南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式で、日本では最も古い建築様式の一つです。
今の四天王寺境内地図を見てみると、四天王寺学園と四天王寺病院があり、四箇院の教えが現在もしっかり機能されていることがわかります。
このようにたいそうな歴史のある四天王寺さんですが、広い境内は解放感いっぱいで心地よく、いるだけで良いパワーを授かれそうな雰囲気が漂っています。境内の中央に近い亀の池にはたくさんの亀がいて、のんびり甲羅干しをしている姿を見ていると穏やかな気持ちになれますよ♪
しかし!です。四天王寺さんが他のパワスポと異なる点は、“体験型”パワスポ!だということです。
亀の池の中央にある石舞台は、日本3舞台の1つ(あとの2つは住吉大社と厳島神社にあります)で重要文化財にもなっています
亀の池では大量の亀が甲羅干ししていて、気持ちよさそうです
転法輪(てんぽうりん)
つい勢いよく回したくなってしまう衝動に駆られる「転法輪」
法輪は仏教の象徴で、お釈迦様の教えが他に転じて伝わるのを輪に例えたものです。
手を合わせて「自浄其意(じじょうごい)」と唱えながら輪を右に回します。「心が清らかになりますように」と唱えているのです。つい勢いよく回したくなりますが、そこはぐっと堪えて、ゆっくり心を落ち着かせながら行います。
おもかる地蔵尊
お地蔵さんを台ごと持ち上げて、軽ければ願いが叶い、重ければ成就するまでに時間がかかるそうです。
もちろん、美肌茶房編集部の私もチャレンジしてみました!
さて、どう感じたかといいますと・・・軽くも重くもなく、見た目通り、想像通りの重さでした。どちらかといえば、「ちょっと軽かったかな~」という程度の曖昧な感想でスミマセン!こういう類のものって、案外自分の受け取り方しだいなのかもしれませんね。
さしいお顔をされている「おもかる地蔵尊」
平日の昼間だったためか、パワスポ参拝に来ている女子の姿はまったくなく、周りはおじいちゃん、おばあちゃん達だけ。私が一人でおもかる地蔵尊を持ち上げていると、「おネエちゃん、何してんのん?!」と言わんばかりの視線を投げかけながら通り過ぎていきました。
様々なことをもう達観しているおじいちゃん、おばあちゃん達には、持ち上げて願いが叶うかどうか試すなんて、きっともうどうでもいいんだろうな~と思うと、一瞬自分が欲深く感じられたものの、「これが生きてるってこと、若いってことなんじゃないの?!」とすぐにポジティブに思い直しました♪
ご先祖様の声が聞こえる?!「ぽんぽん石」
ぽんぽん石
西門の石ノ鳥居の両側にある細長い立石。側面に四角い穴があいていて、掌で叩くと“ぽんぽん”という音がすることから、ぽんぽん石と呼ばれています。そこに耳をあてるとご先祖様の声が聞こえてくるそうです。
おもかる地蔵と違ってなんだかリアルなこちら。ビビりの私は、これは試す気になりませんでした。というよりも、すぐ横で托鉢をされていたので近づきにくかったのです。気になる方はぜひ行って耳を近づけてみてください。
四天王寺さんには「七不思議」といわれるものがあり、ぽんぽん石はそのうちの1つ。そのほかの七不思議の真実も確かめに、亀の甲羅干し日和を狙って、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか♪
[su_note note_color=”#f6f6f6″]
アクセス
大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩5分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご参照ください。
●http://www.shitennoji.or.jp/
[/su_note]