浜名湖花博10周年記念事業として、「浜名湖花博2014~花と緑の祭典~」が開催中です。 “花の都しずおか”に集結した専門家たちの手がけた庭園と共に、10年前の花博から浜松市民に広がった“花で街をいっぱいにしよう”という熱気も園内には溢れていて、平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていました。
「はままつフラワーパーク」会場の入場ゲート
色鮮やかなナノハナに縁取られた「大噴水ショー」、音楽に合わせて水が踊ります
会場の一つ、「はままつフラワーパーク」を訪ねました。一番の見所は「桜とチューリップの庭園」でした。1300本の桜と、80品種50万球ものチューリップが園内各所で新鮮な表情を見せてくれました。チューリップの色の取り合わせによって空間がガラリと変わる演出がされています。咲いているチューリップの隣にはこれから咲くものを植えるなど、開花時期がずれることで期間中は長く楽しめるよう工夫されています。
「世界一美しい桜とチューリップの庭園」には花畑の中を歩くことができる道がありました
色とりどりのチューリップを池に浮かべた景色は、まるで絵画のようでした
眩しいほど黄色いナノハナ。凛と咲き誇るスイセン。満開の八重桜と、早咲きの桜の花びらが池に打ち寄せる景色。「木下恵介の丘」のなんとも優しい色合いには息を飲みました。
花の写真と名前が表示されていてわかりやすいためか、花の近くでじっくりと観察する人が多く見られました。また、色のちがう花が混ざりあうことでできる新しい色を遠くから眺めるのは芸術的でした。
不思議な存在感を放つ人形と花のコラボレーション
ガーベラに詳しくなる!? 「生花のガーベラ図鑑」。ガーベラ栽培が盛んな静岡県は全国シェアの1/3を占めているとか
八重桜のトンネルを抜けてさらに進むと、花しょうぶ園の向こうから「ホーホケキョ」という鳥の鳴き声が聞こえてきました。30万平方メートルもある広い敷地には小高い丘や山道もあって、ハイキング気分で散策も楽しむことができそうです。
一際目を引いていたのは、富士山をイメージした「青いコチョウラン」
桜とチューリップと「フラワートレイン」のベストショット!
園内中央の大温室「クリスタルパレス」にあるおとぎの国のようなバラやランの展示。異国感漂うサボテンの部屋、絶滅危惧種である「ヒカリゴケ」など、ひとつひとつの展示が印象的でした。とくに人気があったのはガーベラの生花がずらりと並んだ見本コーナーで、基礎知識や雑学がわかりやすく解説されていました。
浜松市出身の映画監督 木下恵介の代表作「24の瞳」。監督の生誕100年を記念して“舘山寺桜”と交換されたロケ地小豆島の“オリーブの木”が植えられています
生きた草花で作られた立体芸術作品の「モザイカルチャー メモリアルガーデン」
これからの季節、4月下旬からが旬の「藤棚」、“幻の花”ともいわれる「ヒマラヤの青いケシ」。5月上旬から見頃を迎える「ローズガーデン」。6月上旬からは「花しょうぶ園」「アジサイ」など見所がいっぱいです。
それぞれの花の香りが心地よく混ざりあう園内で感じた春は、格別なものがありました。
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インフォメーション
「はままつフラワーパーク」会場は3/21から6/15まで、もう一つの「浜名湖ガーデンパーク」会場は4/5から6/15までが開催期間となっています。2つの会場は遊覧船を使うと最短で移動することができ、浜名湖や舘山寺の観光も楽しめるようになっています。
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●アクセス
静岡県浜松市西区館山寺町195
TEL 053-488-1811(浜名湖花博2014情報センター)
JR浜松駅北口より遠鉄バス「舘山寺温泉行き」、「フラワーパーク」バス停下車すぐ
「浜名湖ガーデンパーク」「浜松市動物園」との共通入場券もあります。詳しくは下記公式ウェブサイトをご覧ください。
http://hamanakohanahaku2014.jp/
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