春の訪れを「神奈川県立フラワーセンター大船植物園」で体感

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お花見の季節にはまだ少し早いものの、春を先取り! すぐそこまでやってきている春を感じに、神奈川県立フラワーセンター大船植物園に行ってまいりました。

 

入園すると、大きな園内マップがあり、そこには今日の見頃の花の名前が箇所箇所に貼られています。毎朝、係りの人が掲示するのでしょう。貼られているのは手書きのメモです。無骨な筆跡ながら、来園者への心遣いに嬉しくなります。これを見て、広い園内をどこから見て回るか見当をつけたら、園内散策に出発です。
平日の午前中だというのに、ベビーカーを押す若いおかあさんや年輩のご夫婦、植物の写真を撮りに来ている人々、校外学習の小学生の団体で、和やかな賑わいをみせています。

 

近所なら頻繁に通いたい、神奈川県立フラワーセンター大船植物園

 

観賞温室の中で花開いている熱帯性スイレン

 

フラワーセンターの特徴は、ドーナツ型の大きな観賞温室があることです。熱帯・亜熱帯の植物が約1300種も植えられていて、ラン、ハイビスカス、つる性植物など、植物の種類や性質に合わせて6室に分かれています。さまざまな種類の熱帯性スイレンやランが咲きほこっていて、携帯電話で懸命に写真を撮っている奧さまたちがいました。
観賞温室は一年中美しい花を楽しめますが、園内には季節の草花が5000品種以上あり、しゃくやく園、ばら園、さるすべり園、つばき園、もみじ山、園内を縦断しているはなしょうぶ園など、四季折々の彩りを見せてくれます。
訪れた日(2月初旬)は日本水仙が見頃で、あざやかな黄色が明るい陽の下でよりいっそう輝いて見え、近寄るとほのかにいい香りもして、水仙がさらに可愛らしく感じました。

 

青空に映えるまんさくが満開でした

 

隅で咲いていても、色と香りで存在にすぐ気付く水仙

 

花々を見て歩くのもいいですが、ちょっとしたハイキング気分を味わえるコースもあります。「森の小道」です。森の小道は、昔ながらの里山の雰囲気がある小道で、小川に沿った雑木林に、こなら、くぬぎ、くりなどの木や、かたくり、やまゆり、すみれなどの愛らしい自然花を観賞できます。森の小道を歩いていると、フラワーセンター内にいることも忘れてしまいそうになる自然環境です。

 

中に入るとサワサワと竹の音が心地いい竹園

 

昔ながらの里山の風景に出合える森の小道

 

小学生たちがお弁当を広げていた芝生広場の一角に、不思議なものがありました。金属パイプにビニールシートをかけたアーチです。その名も「花トンネル」。暖かい季節には花に覆われて、まさしく花の中をくぐり抜ける、ロマンチックなトンネルになるのでしょう。しかし、残念ながら花トンネルが形成される季節にはまだ早く、金属アーチ状態。それではせっかく訪れてくれた人に申し訳ない…と職員さんたちが思ったのでしょうか、ちょっとした工夫がされていました。色とりどりの、大きさもさまざまなひょうたんが、上からぶら下げられ、園内の花の写真が展示されていました。入口のマップの手書き見頃案内といい、ささやかなことですが、あちこちに見られる手づくり感満載のものや、人に慣れていて園内で愛嬌をふりまいているネコを見ると、フラワーセンターが温かい職員さんたちによって運営されていることが伝わってきます。

 

色とりどりのひょうたんが飾られている花のトンネル

 

池を中心にした回遊式庭園の和風庭園もあります

 

ベストシーズンは、多くの花が開花する3~6月と紅葉時期の11月ですが、それ以外のシーズンもこのように楽しめる神奈川県立フラワーセンター大船植物園、おすすめですよ。

 

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インフォメーション

神奈川県立フラワーセンター大船植物園は、神奈川県内の観葉植物の生産振興と花き園芸の普及のため1962年に開設され、昨年50周年を迎えた歴史ある植物園です。園内では、園芸教室や園芸相談も行われています。

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●アクセス

神奈川県鎌倉市岡本1018
TEL 0467-46-2188
JR東海道線・横須賀線「大船駅」よりバス「岡本」下車、徒歩3分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f598/

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