現代アートの国際展、『ヨコハマトリエンナーレ2011』

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横浜で3年に1度行われる現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」が開催されています。
今回のテーマは「OUR MAGIC HOUR」。「世界はどこまで知ることができるのか?」の問いのもと、世界や日常の不思議、魔法のような力、神話などに言及した作品を、みなとみらい駅からすぐの横浜美術館、赤レンガ倉庫に近い日本郵船海岸通倉庫のメーン2会場のほか、周辺地域でも国内外のアーティストの作品を間近に見ることができます。
開港の地・横浜へ、現代アートの新世界を探求する航海に出掛けましょう♪

 

横浜美術館では、ウーゴ・ロンディノーネの作品が12体、きれいに整列してお出迎えしてくれます。“ニッ”と笑った口元が「よく来たね。いらっしゃい!」とでも言ってくれているようで、中にはほかにどんな出合いがあるのかと、入る前からワクワクしてきます。

 

 

入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、巨大迷路のような作品、イン・シウジェンの『ワン・センテンス』です。古着とステンレスを渦のように巻いた作品で、その渦巻きを自分がグルグル回りながら見ていくという面白い展示手法です。

 

進んでいくと、キラッキラした作品が2つ展示されているスペースがありました。
ひとつはウィルフレド・プリエトの『One』。2800万個のイミテーションダイヤが、床に広がっている作品です。その中にたった1粒だけ、本物のダイヤが入っているそうです!もちろん作品には手を触れられないので探し出すことはできませんが、もしも「探して見つかったらあげるよ♪」と言われても、そんな眼力のある人いるの?!作者でもわからないでしょ?!と、見ているだけで妄想を駆り立てられますよ♪
もう1つのキラッキラ作品は、冨井大裕の『ゴールドフィンガー』です。一見、絵のようですが、よく見ると画鋲!しかもその数6万個!見る角度によって微妙に輝きが違い、どれだけ見ていても飽きない作品です。

 

 

 

 

横浜美術館では今回の現代アート作品のほか、横浜美術館の所蔵品も随所に展示されています。さりげなく互いの存在を盛り上げているのも見逃せないポイントです。

 

現代アートの拠点、BankART Studio NYKとして親しまれている日本郵船海岸通倉庫は港町横浜ならではの歴史香る建築物で、横浜美術館とはうってかわり、建物の雰囲気になじむ、どちらかというとダイナミックで力強い作品がどーん!と展示されています。
まず、でーん!としたデワール&ジッケルのカバのような作品にひるんでしまいます。

 

その先にちょっと興味深い作品があります。山下麻衣+小林直人の『大地から作った1本のスプーン』というキャプションを確認してから作品を見ると、子どものころに砂浜や砂場で遊んだ、砂山に棒を立てて、棒が倒れないように砂をたくさん手でかきとり合うゲームを思い出させる砂山がありました。それもとても巨大な砂山。真ん中に立っているのは、棒きれではなく、どうやらスプーンのようです。作品の製造工程を録画したビデオも流れていますが、それを観てビックリ!作者2人が砂浜にしゃがみこんで、磁石を持って砂鉄を集めているのです。そうです、巨大な砂山に立っているスプーンはそれから作られているのです。改めて作品タイトルを見て納得しました。

 

まだまだ紹介しきれないほど、魅力的な作品が各会場にはたくさんあります。皆さんの感性を刺激する現代アートとの出合いが、横浜で待っていますよ♪
「ヨコハマトリエンナーレ2011」は11月6日まで開催しています。1日で頑張って回るのも達成感があって楽しいけれど、インパクトのある作品に圧倒されてお腹いっぱいになりすぎるかも?!開催期間が長いので、日を分けてゆっくり楽しむのもおススメです♪

 

 

 

 

最後にひとつ。
美肌茶房編集部の私がいちばん気になった作品です。
特別連携プログラム会場の新・港村で見かけた“drawing 500yen”と書かれた黒いボックス。明らかに男の人が入っていて、ちゃんとコインを入れるところもあります。「ホントに500円を入れたら、どうなるの?」「ただの展示?」「話しかけたい!」と、すごーく気になりましたが、次回訪れるときの楽しみにとっておきました。

 

皆さんの中で気になる人は、ぜひ行ってみてくださいね♪

 

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インフォメーション

ヨコハマトリエンナーレ2011は、3年に1度開催される日本を代表する現代アートの国際展です。2001年に始まり、2005年、2008年に開催されてきました。10年の節目の年となる今回は、「みる」「そだてる」「つなげる」の理念のもと、各種関連プログラムを開催しています。

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●アクセス

【横浜美術館】 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
みなとみらい線みなとみらい駅(クイーンズスクエア連絡口)より徒歩5分
【日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)】
神奈川県横浜市中区海岸通3-9
みなとみらい線馬車道駅(6番出口、赤レンガ倉庫口)より徒歩4分
ハローダイヤル 03-5777-8600/050-5541-8600
(横浜トリエンナーレ組織委員会事務局/横浜美術館内)
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。
http://118.151.165.140/

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