新潟県魚沼市の秘湯・栃尾又温泉で、夫婦円満&子宝祈願

新潟県魚沼市の山あいにあり、およそ1200年前に開湯されたと伝えられる秘湯・栃尾又(とちおまた)温泉。35~37度で湧出したラジウム温泉を加温せずそのままかけ流し、そのぬるい温泉に1~3時間“長湯”するのが昔からの入浴法です。栃尾又温泉にある自在館は湯治宿として約400年もの歴史があり、現在も全国から湯治に訪れる人が後をたちません。その奥にはひっそりと薬師堂があり、こちらを目的にわざわざやってくる人もいます。それが今回紹介する夫婦円満&子宝祈願のパワースポット「栃尾又薬師堂」です。

 

静かな山あいにある栃尾又温泉の入り口

 

栃尾又薬師堂の中に宝永2(1705)年の棟札があることから、少なくとも300年以上もの歴史をもつ、古いお薬師さまです。薬師如来は疾病を治癒する仏さまとして知られていますが、栃尾又のお薬師さまは『子授け』も聞き入れてくれると言われています。毎年5月7・8日と11月7・8日には御開帳され、お経が上げられます。
薬師堂の前に来ると小さなキューピー人形がいくつもぶら下がっていてギョッとしてしまいますが、これは訪れた人が子宝を祈願していったものです。キューピー人形のほか、お守りも自在館で分けていただけます。

 

湯治宿「自在館」の奥にひっそりとある薬師堂

 

自在館で分けてもらえる子宝と安産のお守り

 

お薬師さまをお参りしたら、境内の「子持(こもち)杉」をまたぎましょう。根元がつながった杉をまたぐと、子宝に恵まれると伝えられています。足元が悪く幅も狭いので、なんとかまたごうと必死になってしまいますが、心静かに子宝祈願しながらまたぐことをお忘れなく。また、境内には「夫婦欅」と呼ばれる大きな欅(けやき)もあります。こちらは夫婦でくぐると夫婦円満に過ごせると言われています。

 

「子持杉」をまたいで子宝祈願

 

「夫婦欅」をくぐって夫婦円満に

 

『子授け』も聞き入れてくれるお薬師さま

 

子宝の願いが込められたキューピー人形

 

せっかく栃尾又温泉まで来たのなら、もう一か所立ち寄りたいのが、徒歩10分ほど行くとある「見返り橋」です。
その昔、栃尾又温泉とこの見返り橋の間には、「見返り柳」という大きな柳の木があったそうです。湯治客は、滞在中の食料の米や味噌を背負って、栃尾又温泉に歩いてやってきていました。湯治場はそうして集まった人々の社交場にもなっていて、単なる温泉施設ではなく、心と体の再生の場を兼ねていました。ここでたまたま出会い、友だちになったり、時には恋が芽生えたり…なんてこともあったでしょう。でも、いつかは湯治を終えてそれぞれの家に帰らなければなりません。栃尾又温泉を去るとき、その柳のあたりまで歩いてくると、離れがたい人との再会を願って何度も栃尾又を振り返ったことから、その柳には「見返り柳」という名が付きました。また、見送る人も別れがたくて一緒に歩いてきて、そこで別れを惜しんだそうです。
湯治客のさまざまな別れを見てきた「見返り柳」、今はもうありませんが、この橋にその名前は受け継がれています。見返り橋を渡るとき、再会を願う人を思って振り返ると、その願いは叶うと言われています。
すぐそばにあるバス停「見返り橋」の建物の中には、木札とその代金を入れる容器があります。再会したい人がいる人は木札にその思いを綴り、見返り橋に結んでいます。

 

再会したい人とまためぐり合わせてくれる「見返り橋」

 

アクセス

新潟県魚沼市栃尾又温泉
JR小出駅よりバスにて「栃尾又温泉」下車、徒歩3分