今回ご紹介しますパワースポットは、愛知県犬山市にある神社です。犬山市といえば、城好きマニアでなくともファンが多い“国宝犬山城”のある町ですが、犬山に行ったらお城以外にもぜひ訪れたい場所があります。それが桃太郎神社です。
桃太郎と名がついているだけあり、この神社はもちろん桃太郎と縁があります。
境内に記されているいわれによると、天照大御神(アマテラス)の親神様・伊邪那枝命(イザナギ)は、黄泉(よみ)の国で鬼に追われたとき、桃を投げつけて難を逃れることができたそうです。そこで、イザナギは桃の実に大神実命(オオカムヅミ)という神名を授け、後世の人々も自分のように苦しむことがあれば行って助けてあげてくれと頼みました。その桃の実が生まれ変わり、誕生したのが桃太郎だというのです。
カップルや親子連れでにぎわっていた週末の桃太郎神社
お婆さんがこの上で毎日せっせと洗濯していたという「洗濯岩」
子どもの頃に読んだ絵本の物語は、どうやらその後のお話のようです。
川からどんぶらこっこと流れてきた桃から生まれた桃太郎は、お爺さんとお婆さんのもとですくすくと成長し、イヌ・サル・キジをお供に連れて、村の人々を苦しめていた鬼を退治し、めでたしめでたしとエンディングを迎えました。
しかし、まだこれで終わりではありません。境内には、「その後の桃太郎」と題した物語の続きも記されていました。
鬼退治をして村に戻ってきた桃太郎は、お爺さんとお婆さんに孝行し、二人を看取ると、ある日近くの山に登ったきり姿を見せなくなりました。その山はだんだん桃の形に見えるようになり、村人はその山を桃山と呼ぶようになり、麓にお社をつくりました。桃太郎を祀り、桃山から現在の場所へ遷されたのが桃太郎神社だそうです。
境内には、桃太郎誕生の地の証拠(!?)もあります。毎日お婆さんが岩の上で洗濯していたので、その足跡がのこっている「洗濯岩」は、神社の前方の木曽川岸から移動させたものです。真偽のほどはさておき、堂々と看板に記すその強心臓っぷりにはひれ伏すばかり。鳥居をくぐってすぐにこの洗濯岩があるのですから、この先なにがあるのか期待値が高まります。
この桃にこの体の大きさでは、中でそうとう窮屈だったでしょうね。。。出てきてバンザイしたくなるのもわかります
この桃の鳥居をくぐれば、桃がもっている神秘のパワーを授かることができます
桃からバンザーイ!と飛び出している桃太郎は、もちろん全裸。ダンディーな佇まいのサル、二枚目風のキジとイヌ、無邪気な鬼たち等々、訪れる人を楽しませてくれる像が境内には点在しています。おみくじは普通ですが、凶が出たときのためにそれを食べさせる「悪運はサル」像まであります。桃太郎神社の桃の鳥居をくぐれば、悪は去る(サル)、病いは去ぬ(イヌ)、災いは来じ(キジ)という、桃がもっている神秘のパワーを授かることができるそうです。
小ネタ満載と言っては不謹慎かもしれませんが、パワーをいただけるうえに、とにかく楽しい桃太郎神社。名古屋へ行ったなら、ぜひ足をのばして、犬山にも立ち寄ってみてくださいね。
口の中にはけっこうな量の凶みくじが詰まっていた「悪運はサル」像
退治されて泣きを入れている鬼までいます
お土産に定番の「きびたんご」を買って帰るのもいいですが、名物料理を食べるのもおすすめ! 「木の芽でんがく」は、豆腐にお味噌というシンプルなものですが、美味しくて飽きずにパクパク食べられます。焼き加減もお味噌の味も各店によって異なるので、違いを楽しみに、何軒もハシゴしてしまいたくなりますよ。
メンバー勢揃いでポーズをとっている、桃太郎神社の記念写真スポット(!?)
これで一人前の「木の芽でんがく」。多そうですが、飽きずにぺろっと食べられます
[su_note note_color=”#f6f6f6″]
アクセス
愛知県犬山市栗栖字古屋敷
TEL 0568-61-1586
名鉄犬山線「犬山遊園駅」より徒歩45分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください
http://www.yha.gr.jp/momotaro/
[/su_note]