大師駅の構内からも見えるほど駅に近い「西新井大師」
今回ご紹介します「西新井大師」に電車で行くには、伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の西新井駅から、大師線に乗り換えます。西新井駅が始発、次の駅の大師前駅が終点という、なんともローカル色が強く、西新井大師のためにあるような路線としか思えない大師線。車輌も2輌のみでたった1㎞の距離ですが、これに乗るとちょっとした小旅行気分を味わえます。
そんな楽しい気分でいると、あっという間に大師前駅に到着。2階にある駅のホームの窓からは、眼下にもう見えるほど、西新井大師は駅に隣接しています。
江戸時代後期に建立された山門の両脇では、金剛力士像が睨みをきかせています
昭和47年に建立された大本堂
駅をあとにしたら、参道に並ぶ何軒ものお団子売りの、ものすごい攻勢をかわしながら西新井大師へ。
山門をくぐってすぐ左手にお堂があり、何やら白いモノがあります。塩をかぶったお地蔵さんです。美肌祈願のために、ベビーパウダーやファンデーションを塗られたお地蔵さんを以前紹介しましたが、塩に埋もれているお地蔵さんはなかなか衝撃的です。
このお地蔵さん、その名も「塩地蔵」と言い、いぼ取りなどに霊験ありと伝えられています。お堂内の塩をいただいて、功徳があったら倍の塩をお返しするそうです。いくら倍になって塩が返ってきたとしても、現在の塩は、かなりの人数にいぼ取りのご利益があったと思われる量です。
少し進むと今度は右手に、ピカピカしたモノが見えてきます。塩地蔵さんの衝撃も冷めやらないうちに登場したのは、金ピカのお地蔵さん「水洗い地蔵」です。十種の福徳を授かることができ、特に寿命長遠の功徳があるそうです。水をかけられていつも大事に磨かれているのか、ツヤツヤでやさしいお顔をされています。塩地蔵さんの方は、塩で隠れて表情が見えませんでしたが。
いぼ取りに霊験ありの「塩地蔵」
やさしいお顔の「水洗い地蔵」
また、境内には弘法大師の像もあります。西新井と弘法大師には繋がりがあり、西新井の地名は弘法大師との縁から付いたと伝えられています。
その昔、弘法大師が関東を巡って教えを広めていたとき、流行り病に苦しむ人々を救うためこの地にも立ち寄られたのです。弘法大師自ら十一面観音を造り、21日間祈祷を行ったところ、枯れ井戸から清らかな水が湧き、流行り病も終息しました。その井戸がお堂の西側にあったことから、「西新井」の地名が付いたと伝えられています。
弘法大師像のそばには、幼少時の稚児大師像まであります。弘法大師は、幼い頃から智恵深く神童と言われ、すべてにおいて秀でていました。この稚児大師を信仰すれば、子育て、学業成就のご利益がいただけるそうです。
えらく高いところに造られた「弘法大師像」
弘法大師像だけでなく「稚児大師像」まであるのは珍しいかも?!
大本堂の左奥には滝があり、見ているだけで涼をもたらしてくれます
このように、いぼ取り、福徳、長寿、学業成就だけでも十分ですが、境内にはほかに如意輪観音を祀っている如意輪堂もあり、こちらは女性の諸願成就にご利益があるとか。ご利益満載の上、ほのぼのした雰囲気のよい西新井大師に出かけてみてくださいね。
・・・実は、西新井大師にやってきたのには理由がありました。境内のある露店で占ってもらい、指輪を授けていただくのが今回の本当の目的でした。その指輪をしていて良縁に恵まれた人が続出しているそうなんです。かなりウサンクサイ感たっぷりですが、気になりませんか?
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アクセス
東京都足立区西新井1-15-1
TEL 03-3890-2345
大師線「大師前駅」より徒歩5分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.nishiaraidaishi.or.jp/
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