“みとおし石”が良縁を取り持ってくれる「御器所八幡宮」

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名古屋市内の落ち着いた住宅街にある「御器所(ごきそ)八幡宮」は、縁結びで知られる恋のパワースポットです。いつ創立されたのかは不明ですが、仁明天皇(在位833~850年)が熱田神宮の鬼門方位の守護のため創建したとの説のある、古い社です。

 

名古屋の閑静な住宅街にある御器所八幡宮

 

亀が見守る手水舎で、手を洗い穢(けが)れをはらってから参拝しましょう

 

鳥居をくぐり、小さな太鼓橋を渡り手水舎に向かうと、手水舎の主のように大きな亀が陣取っています。この周辺はその昔“亀口(かめぐち)”と言われていたほど水の豊富な土地だったことから、それにちなんで亀を配しているそうです。
参拝する前には手を洗い口もゆすぐのが慣例ですが、亀のそばに小さな看板が立てられています。「カラス君も水を飲みに来ます。口をゆすがないよう、お手水は手を洗うだけにしてください」というやわらかい注意書きに、神職の方々の優しさが感じられます。

 

御器所八幡宮には複数の神さまが祀られていて、ご祭神のうちの菊理媛命(ククリヒメノミコト)は、“くくる”=“結ぶ”=“縁結び”の神様として知られています。『良縁・縁結びのみとおし石』は、神門を長い間しっかり支えて守ってきた縁起の良い石。長年にわたり世の中を見守ってきたこの石の真ん中のあいた部分を覗きこみ、向こうを見通します。その先に何が見えるのでしょうか。それは実際に行って覗いてみてのお楽しみ! ご自分の目で確かめてください。良い家庭を築くためには、強い意志(石)で将来をみとおすことも大切になってきます。良縁・縁結びのみとおし石は、人と人との縁を結び、末長い幸福を取り持ってくれるそうです。

 

境内には参拝ポイントがたくさんありますが、まずは拝殿へ

 

『良縁・縁結びのみとおし石』をぜひ覗いてみてください

 

このように御器所八幡宮へは縁結びの参拝に来る人が多いものの、ほかにもご神徳があります。ご祭神で勝利を司る八幡大神を頼り、受験シーズンともなると、拝殿のななめ前にある『必勝の鉾鈴』を振りにやってくる人が増えます。鈴は魂の形と伝えられているそうで、音が鳴る鈴と同様に自分の魂も奮い立たせて、眠っている力を呼び覚ますといわれています。「勝利へ“神鈴”を振ろう」と力強く書かれた立て看板を目の前にすると、身近に勝負事がとくになくても、そもそも勝負事に関心がないにしても、鈴を振って気合いを入れたくなる気分になるので不思議です。良縁・縁結びのみとおし石を参拝したあとに、こちらの鈴を振ると良いかもしれませんね。

 

境内には参拝ポイントがたくさんありますが、まずは拝殿へ

 

『良縁・縁結びのみとおし石』をぜひ覗いてみてください

 

また、境内には水の神様の竜神さんをお祀りしている白龍神社もあります。白龍神社の目前にはいつの頃からか『重軽石(おもかるいし)』が置かれていて、参拝客の多くは、重軽石を持ち上げてその重さを確かめています。各地でよく見かける重軽石ですが、たいていは軽く難なく持ち上げることができれば願いが叶い、重く感じると、願いが叶うまでには時間がかかる…といわれています。こちらの重軽石も同じですが、もう一つ伝えられていることがあります。具合の悪いところがあれば、まず石を撫で、そのまま同じ手で自分の身体の悪いところを撫でると癒されるそうです。

 

このように御器所八幡宮は、縁結びだけでなく、さまざまな状況の人に対してパワーを授けてくれるスポットなのです。名古屋を訪れた際には、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

 

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アクセス

愛知県名古屋市昭和区御器所4-4-24
TEL 052-881-9512
地下鉄鶴舞線「荒畑駅」より徒歩7分
http://www.gokiso.info/pc.php
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