東京で出合える京の“ほんまもん”の技術

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ホワイトクリスマスをイメージさせるシンプルな会場では、個性的な“京もの”の数々が際立っていました

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秋葉原~御徒町駅間の高架下にある2k540 AKI-OKA ARTISANマルチスペースにて、12月6日~11日の期間限定で、京ものセレクトショップがオープンしました。
ショップを主催している京都伝統工芸協議会は、脈々と継承されてきた伝統の技を活かしながら、京ものの新しい価値の創造や提案、若い世代にももっと京都の伝統工芸に親しんでもらえるものづくり、時代のニーズに合った商品づくりをしています。

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今回の期間限定ショップでは、新作の「桃トラ」コレクションも登場しました。「桃トラ」コレクションは、安土桃山トラディショナルを語源とした、自由闊達な桃山文化の感覚にインスパイアされたデコラティブ&個性的なコレクションで、現代のファッションにもマッチする“新しい京もの”です。

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このまま現代の宝くじになっていったかと思いきや、試練の時代が訪れます。元禄5(1692)年、徳川幕府が禁令を出したのです。しかし、寺社だけには、修復費調達の方法の1つとして富くじの発売を許可していました。ところが、それも天保13(1842)年の天保の改革で禁止され、その後103年もの間、富くじが発売されることはありませんでした。
103年後の昭和20(1945)年7月、軍事費の調達のため、禁止されていた富くじが「勝札」と名付けられ発売。同年10月、収益金を戦災復興と地方振興にあてる目的で、「第1回宝くじ」が発売されました。 こうして、現在に続く宝くじの新たな歴史がはじまったのです。

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“新しい京もの”のハンドメイドのアクセサリーや雑貨の中から、美肌茶房編集部が注目した商品をいくつかご紹介します。

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舞妓さんのつまみ簪技法を活かしたストラップ
手仕事のしっかりした技術に裏打ちされているものだからこそ、見た目のカワイさだけではなく、気品も感じられる商品です。新作のパンプスストラップは、例えば仕事や就職活動に履いているシンプルな黒のヒールに合わせれば、華やかな印象になり、1足をオンとオフで使い分けることができます。

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舞妓さんのつまみ簪技法を活かしたストラップ(制作:㈱うのはら)

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注目されること間違いない、高級感が漂う「舞妓さんの携帯ストラップ」

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かさね和紙細工カードケース(制作:古東麻子・㈱うのはら)

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黒谷和紙を使った貼模様技法の小物
京都の黒谷和紙を用いて、レリーフ状に仕上げたカードケース、小物BOX、コンパクトミラーは、すべて和紙工芸作家・古東麻子さんのオリジナル技法「かさね和紙細工」によるもの。和紙を揉むことで模様をより鮮明に浮かび上がらせ、立体的に見せるとともに、揉み和紙の風合いが高級感をもたらしています。

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京ピクウェ ピアス&チョーカー(制作:㈱川人象嵌)

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京ピクウェ トレドのアンティークピアス&チョーカー
ポルトガルから伝来した鉄砲装飾を起源に、安土桃山時代に発展した京象嵌(きょうぞうがん)。海外では“ピクウェ”と言われ、アクセサリーではスペインのトレドが有名です。
京象嵌職人の先代が、その昔トレドに修行に行った際に持ち帰ったデザインが、今回80年の時を経て現代の京象嵌の技術で再現されました。

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京ろうそく 桃トラ風(制作:㈲中村ローソク)

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京の和ろうそく
芯も蝋も原料はすべて植物性なので、油煙が出ず、煤(すす)も軽く払えばとれるという利点をもつ和ろうそく。インテリア・アクセサリーとして、現代の住空間に飾っても違和感のない洋花柄が加わりました。五色の色ろうそくに、熟練の技をもつ友禅絵師だからこそ表現できた、和ろうそくの新たな世界が広がっています。

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今回の京ものセレクトショップ主催者の京都伝統工芸協議会・三木会長は、「伝統工芸の技や歴史にあぐらをかいていたのは我々の年代までのこと」と謙遜しながら、柔軟な発想と懐の深さで、新しいことにチャレンジし、新たな市場に打って出る若手を見守っています。「皆さんに“ほんまもん”の技術を見てもらい、知ってほしい」と、自身も竹工の伝統を継承している職人の会長は話してくれました。
また、運営協力しているアミューズミュージアムの辰巳館長は、「伝統工芸というと堅苦しいものに感じられるが、作家の皆さんに接してみて感じるのは、感性と技術を持ち合わせた今の時代を生きているクリエーターだということ。その技術力を活かして、新しいことにチャレンジするお手伝いをしたい」と、京の若きクリエーターのサポートをするとともに、東京で京ものの魅力を発信しています。

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期間限定の京ものセレクトショップで紹介された商品は、浅草・アミューズミュージアム1Fのショップで販売を予定しています。この機会に、“ほんまもん”の技術を見に行ってみてくださいね。デザインだけでなく、ぜひ、そこに施されている技術一つひとつにも注目してみてください。

 

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●アクセス

アミューズミュージアム
東京都台東区浅草2-34-3
TEL 03-5806-1181
東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線「浅草駅」より徒歩5分

http://www.amusemuseum.com/

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