切手の魅力を知り、誰かに伝えたくなる「切手の博物館」

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目白駅からも見える「切手の博物館」

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JR山手線・目白駅にほど近い切手の博物館では、7月1日まで「かわいいキノコ・キノコの魔法」展を開催しています。

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切手の博物館と聞いたとき、はたしてド素人が行っても楽しめるのかどうか、切手収集家などマニアな人たちが集まるところ?!と先入観で思っていましたが、実際に訪れてみると想像していたのとは違いました。確かにマニアそうな中年男性が腕組みしてじっくり見ていたりしますが、若い女性や男性など、幅広い年代の人が訪れています。

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約100の国と地域のキノコ切手800点あまりが展示されています。拡大展示されている切手もありますが、ご存知のように原寸の切手は小さいので、受付でペンライトを借りて見ることをおすすめします。ペンライトを使うと細部まで詳細に見ることができ、切手がまるで小さなキャンバスに描かれたアート作品のように感じられます。

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ペンライトで切手を見ている姿を客観的に考えると、まさにマニア!そんな自分自身をちょっと笑ってしまいますが、ペンライトのある・なしで切手の見え方が違うことをぜひ比べてみてくださいね。

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テーマごとに分類されていて、わかりやすい展示

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ペンライトを使うと、細部まで見ることができます

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スーパーマーケットでよく見かけるキノコは、シメジ、エノキ、マイタケ、エリンギ、マツタケ、シイタケ、ナメタケくらいなものですが、世界にはさまざまな色、形のキノコが存在します。傘、柄、生え方、姿などの特徴でキノコ切手は分類、展示されています。その中から、ちょっと変わったキノコをいくつかご紹介します。

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『美味しいキノコ』コーナーで見つけたのは、セイヨウタマゴタケ。ローマ時代から食べられているキノコで、タマゴの食感に似ているそうです。タマゴの食感というと、ゆでタマゴの白身のぷるんとした感じなのでしょうか。
『いろいろな色』コーナーには、赤やピンク、紫、緑、黄色などのキノコ切手が並んでいますが、いちばんインパクトがあるのはイッポンシメジ属の1種で、鮮やかなブルーのキノコ。これが実在するというのですから驚きです。

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セイヨウタマゴタケ/ルーマニア 1958年発行

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イッポンシメジ属の1種/ニュージーランド
2002年発行

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『魅惑のベニテングタケ』コーナーには、キノコの中でもいちばん人気!でおよそ50の国や地域の切手に描かれているベニテングタケが展示されています。毒を持っているのにその姿は愛らしく、赤い傘に白いイボイボの姿はまるでポップな水玉模様。夏~秋のシラカバをはじめとしたカンバ林、深山の針葉樹にしか生えないので、実物を見るのがむずかしいのも“魅惑”なのかもしれません。
『ここにもキノコが…』のコーナーには、「さすが切手博物館、これを選ぶとはなかなかやるな!」と思わせる切手があります。ビートルズの切手です。ビートルズといえばマッシュルームカット。確かに、ここにもキノコが!ですね。

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また、展示室の壁面には、博物館のスタッフ10人がそれぞれ選んだ『私のキノコ切手ベスト・ワン』も展示されています。なぜその切手を選んだのかコメントも添えられていて、普段から切手をたくさん見ているスタッフの、十人十色な視点を垣間見ることができます。
来場者は、選ばれた10枚の切手の中から共感できるキノコ切手に投票シールを貼り、最終的にキング・オブ・キノコ切手が決定します。途中経過をホームページ上で発表しているので、自分が投票したキノコ切手が気になり何度もチェックしてしまいそうです。

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博物館スタッフ10人が選んだ「私のキノコ切手ベスト・ワン」

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壁面の大きな世界地図に示されている「世界の美しいキノコ切手シリーズ」

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1840年にイギリスで誕生した切手は、その後世界中に普及し日本では国営の郵政制度がはじまった1871年に、はじめての切手が発行されました。
現在私たちが使っている切手は、ピリピリと音をたてながらきれいに切り取ることができる「目打(めうち)」と呼ばれるミシン目状の小さな穴がありますが、当初はありませんでした。1854年にイギリスで目打が登場するまでは、ハサミやナイフで一枚一枚切手を切り取っていたのです。
切手の博物館では、こういった切手の歴史をわかりやすい展示で知ることができたり、世界初、日本初の切手も実際に見ることができます。

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目白駅から博物館が見えるのでずっと気になっていたけれど来るきっかけがなかったという人が、キノコならとっつきやすそう!との理由からはじめて来館される人も多いそうです。一度行ったら切手の魅力を知り、切手の楽しさをまだ知らない人に伝えたくなる切手の博物館に、ぜひ行ってみてくださいね。

 

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インフォメーション

切手の博物館は、日本および外国の切手を約35万種も有する、国内でも珍しい郵便切手の博物館です。1階展示室では、3ヵ月ごとにテーマを決めて企画展を開催しています。2階には図書室もあり、郵趣関連の書籍を約1万冊、雑誌約1,500タイトルを所蔵。また、世界最初の切手や、日本最初の切手も展示しています。

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●アクセス

東京都豊島区目白1-4-23
TEL 03-5951-3331
JR山手線「目白駅」より徒歩3分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。

http://yushu.or.jp/museum/

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