奇岩と巨木、神々がホントに住んでいそうな榛名神社

0

群馬県を代表するパワースポット、榛名神社をご存知ですか?
赤城山、榛名山、妙義山を「上毛三山」といい、地域の人は昔から山岳信仰の対象として崇めてきました。群馬県の中心である前橋や高崎などからも三山は良く見えることから、今も県民に親しまれています。この中の榛名山、山頂部にはカルデラ湖の榛名湖と、中央火口丘の榛名富士があります。そして、榛名湖から流れ出た榛名川が少し下ったところに榛名神社はあります。

 

随神門を通って、禊橋を渡り、神域へ突入します

 

長い参道は上り坂で、杉の巨木に囲まれています

 

この榛名神社は第31代用明天皇(585~587年)の時代に創建されたと言われており、927年に完成した全国の主な神社を紹介した記録「延喜式神名帳」にも「上野国十二社」の一つとして載っています。主祭神は火の神「火産霊神(ほむすびのかみ)」、土の神「埴山毘売神(はにやまひめのかみ)」で、古来より鎮火、開運、五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるとされています。

 

門前の社家町には宿坊が点在、情緒ただよう参道界隈は独特な雰囲気を今に伝えています。かなり傾斜を感じる参道を上り、最初に見えてくる「随神門」をくぐり「禊橋」を渡ると、いよいよ神域に入ったかのような緊張感に包まれます。

 

苔むした石垣を左手に参道を登っていきます。右手には榛名川の清流、そして向こう岸の岩場には幾つかの小さな滝が見え隠れ。立派な杉が参道を囲むように、佇んでいます。このあたりには樹齢100年から400年という杉が今も多く残っています。神々の棲むところとして人々が大切にしてきたおかげで、杉の巨木も残っているのでしょう。昔の人は自然や文化を後世に伝えるために、神様のお話しを語り継いできたのではないでしょうか。

 

樹齢100年以上の杉が千本以上あるらしい

 

参道の各所では七福神が出迎えてくれます、これは恵比寿様

 

巨木の中でも、とりわけ迫力があるのは「矢立杉」。武田信玄が戦勝を祈願して矢を射立てたと伝えられ、国の天然記念物に指定されて、高さ55m、樹齢600年を誇ります。
随神門から15分くらい歩いて、ようやく本殿にたどり着きました。およそ200年前に建てられた建物で、赤と黒のコントラストが存在感を増幅しています。
その裏手に高くそびえる岩山は「御姿岩(みすがたいわ)」といい、本殿後ろ側は岩山に刺さるように建てられています。御姿岩内の洞窟を神聖な本殿として御神体が祀られています。

 

この同じ杉の前に武田信玄公が立っていたと思うと不思議な感じがしました

 

建物が岩に突き刺さっている!目の錯覚ではないのです

 

御姿岩を拝む本殿付近は参拝のハイライト。ここまで来ると空気は一変して張りつめ、神様のとても近いところに来たような気がしました。奇岩と巨木の前で、悠久の時間の流れを実感する榛名神社、自然に抱かれて心安らかになりました。ぜひ一度は訪ねて欲しいパワースポットです。

 

写真中央にある双龍門は国の重要文化財、背後にあるのはローソク岩

 

本殿と背後に見える御姿岩

 

[su_note note_color=”#f6f6f6″]
アクセス

榛名神社
群馬県高崎市榛名山中849
高崎駅よりバスで70分
詳しくは下記ご参照ください。
http://harunavi.jp/
[/su_note]