心やすらぐ音色を体感できる「オルゴールの小さな博物館」

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(左)「オルゴールの小さな博物館」と言うけれども、実は7階建て!

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7月14日まで『体験型!ディスク・オルゴール展(博物館コース)』を開催中の、オルゴールの小さな博物館に行ってきました。
幼い頃、小さな箱から聴こえてくる音楽が不思議で、夢中になって何度もゼンマイを回して聞いた経験をお持ちの方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。オルゴールの小さな博物館は、100年以上前に音楽を聴く道具として活躍したオルゴールや、自動演奏楽器、オートマタなど、当時のままの演奏を聴いて楽しむことができる博物館です。

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こちらの博物館には、一般的な美術館や博物館と大きく異なる点があります。それは、3コースのうちから1つを選び、定められた時間に行ってスタッフの方の案内のもとオルゴールを楽しむ点です。

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その3コースは以下の通り。

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◎演奏会コース
スタッフによるオルゴールの歴史や仕組みの解説とともに、約15機種の音色を、1階の音楽ホールで堪能できます。
◎博物館コース(予約制)
5階と6階をめぐるツアーで、企画展や常設展で約20機種の演奏を楽しめます。演奏体験やカフェでのティータイムも含む盛りだくさんのコースです。
◎館長コース(予約制)
普通の解説ではもう物足りないマニアの方向けの、館長が自ら解説してくれるスペシャルコース!

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それぞれ特徴のあるコースで、どれも参加してみたくなりますよね。演奏会コース以外は事前予約が必要なので、博物館を訪れる日時を待っている間も、期待がふくらみワクワクしそうです。

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美肌茶房編集部の私は、歴史も演奏も楽しめる入門編の演奏会コースに参加してきました。
オルゴール(自動演奏装置)は、いつでも、どこでも、音楽を聴きたいという人々の願いを叶えた道具で、1796年にスイスで誕生したそうです。実際に1800年代から1900年代初頭にかけてのオルゴールを聴かせていただきましたが、濁りのない澄んだ音色の美しいこと!様々な音楽を耳にしている現代の私でさえもそう思うのですから、その当時の人々が初めてオルゴールを聴いたときは、相当な喜びようだったでしょうね。耳を澄ませて聴いていると、当時のステキな光景が目に浮かびます。

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(左)音楽信号としてピンを円筒(シリンダー)に植え込み、このピンが鋼鉄の歯を弾いて音楽を演奏する“シリンダー・オルゴール”。1880年が最盛期。少ない収録曲数や、シリンダーを手作業で生産するため高価なのが難点でした

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(左)1890年~1920年が最盛期だった“ディスク・オルゴール”。鋼鉄製の円盤にプレスして曲を記録し、盤を交換することで数多くの曲を演奏することが可能に。大量生産できるため安価なのも魅力でした

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人々の身近に音楽を届けたオルゴールですが、1877年、エジソンが発明したあるものにより、衰退の道をたどります。それが何か、お分かりですよね?エジソンと言えば、音楽を記録し、再生する蓄音機です。当初は録音技術が悪く、オルゴールが音楽再生装置としてまだまだ活用されていましたが、徐々に技術が進歩し、1920年代には一気に蓄音機が普及しました。

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音楽再生装置としての本来の目的においては、その進歩し続ける技術にとうてい太刀打ちできません。しかし、オルゴールが奏でる独特の音色は、聴く人々の心を動かすものがあります。
子どもの頃に持っていたオルゴールと、博物館のアンティーク・オルゴールの音色ではまるで比べものになりませんが、久しぶりにオルゴールを聴くと懐かしい思いが込み上げます。そして、さらに聴き進めていると、どんどんアンティーク・オルゴールが奏でる音楽に夢中になっていきます。しかも、音響設備の整った音楽ホールで聴くと、さらに感動!オルゴールが鳴りやんだ後に響きわたる余韻は格別です。

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オルゴールの小さな博物館は、アンティーク・オルゴールを見たり聞いたりする機会がほとんどなかった1983年、アンティーク・オルゴールの魅力を多くの方に知ってもらうためにオープンした、小さなプライベート博物館でした。その後、日本各地にオルゴール博物館が開館しアンティーク・オルゴールに出合う場は増え、ファンも増えました。
30周年を迎える来年を良い節目として、オルゴールの小さな博物館は、5月15日で閉館することが決まっています。その時までぜひ何度も訪れて、様々なオルゴールの演奏を楽しんでくださいね。

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“オートマタ”は、時計とオルゴールの技術を応用したからくり人形

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ミュージアムショップには、オルゴールを知り尽くしている博物館がセレクトした、オススメの製品がたくさん並んでいます。館所蔵のオルゴールを収録したオリジナルCDもあります

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【写真協力】オルゴールの小さな博物館

 

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インフォメーション

オルゴールの小さな博物館は、1983年に開館した日本で最初のオルゴールの博物館です。350台以上の所蔵品があり、企画展や季節にあわせて、展示品や演奏曲目をかえて紹介しています。

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●アクセス

東京都文京区目白台3-25-14
TEL 03-3941-0008
地下鉄有楽町線「護国寺駅」より徒歩3分
詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。

http://www.musemuse.jp/

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