“京もの”と聞くとどんなイメージをお持ちですか?伝統技術や和の美しさ、高級感などを私は思い浮かべるのですが皆さんはいかがでしょう。今回はモダンな京もの作品の展示会を訪ねてアミューズミュージアム(東京都台東区浅草)へ行ってきました。
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「Kyo-mono SHOWCASE」は2月28日、マスコミや流通業界関係者向けに開催されました。主催者の京都伝統工芸協議会は京都府や京都市支援のもと、平安遷都以来長い間、継承されてきた伝統工芸のいろいろな職人組合(24業種33団体)が横断的に結束した集まりです。金属工芸や漆器、扇子、竹材、陶磁器、表装、木版画、仏具、京七宝など多彩なジャンルの伝統の技を活かして、京ものの新しい価値の創造や提案に挑戦しています。
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同協議会が昨年行った「新ものづくり創造コンペティション」や、第一線で活躍するデザイナーやアーティスト、ショップとコラボして市場ニーズに取り組んだ新商品開発プロジェクトから生まれた商品25点が今回披露されました。京ものをもっと若い年齢層の人々に知ってもらい、触れてもらうことが同協議会にとっての課題で、本企画では新しいニーズに伝統技術で大胆にアプローチする試みが刺激的でした。この中でも消費者と日常的に接する3つのショップと京の伝統工芸がコラボした企画が特に印象的でした。展示の中より私が気になった一部作品をご紹介します。
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『仏師のパワーブレスレット』
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アミューズミュージアム館長の辰巳さんの発案で、仏師による手作り。白檀香木と黒檀、シルバーを組み合わせたパワーアクセサリーです。仏様を作る過程でできた残り木を活用したそうで、そう聞くと頼りになりそうな気もします。
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『京七宝かんざし』
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ショートヘアからロングまで髪の長さを選ばない、軽く止めやすいかんざし。七宝作家の大塚ひろみさんによるものでアートと機能の両立をリーズナブルな価格で実現しました。
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『名刺入れ 京スマート』
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京都デザインハウスがプロデュースし、NPO京都匠(たくみ)塾の代表で木工作家の高橋博樹さんが作った桐製の名刺入れ。桐はとても軽くて耐火性に優れた素材。この桐の小さな箱に大切な方の名刺を入れようという斬新な発想。こんな名刺入れなら名刺交換の際にもきっと注目されるでしょうから、営業マンの方に人気になるかもしれませんね。桐箱をベースに真鍮の縁取りが施されて、京の伝統とモダンなデザインが巧みに融合しています。受注生産品で既に10名待ちだそうです。私も欲しくなりました。
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この展示会で紹介された商品は3月1日から6日まで、山手線秋葉原駅と御徒町駅間の高架下にある2k540 AKI-OKA ARTISAN にて一般販売と展示が行われます。また、アミューズミュージアム1Fのショップで一部商品の販売を予定しているそうです。どちらも見るだけは無料ですから、お時間あればNEWな京ものと出会いを是非!
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京町家コースター(デザイナー:ナカジマミカ、制作:京都府仏具協同組合)
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「アミューズミュージアム プロデュース&セレクション商品」舞妓さんのバックハンガー (制作:㈱うのはら)
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「アミューズミュージアム プロデュース&セレクション商品」香り印籠ストラップ 蒔絵加飾 (制作:㈱うのはら)
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「星のや京都プロデュース商品」竹製石鹸置き(星のや京都×中川竹材店)
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「オリジナルプロジェクト」和のパーティースタンド
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夜に行われた懇親パーティーには伝統工芸の職人さんやデザイナー、アーティスト、マスコミなどの100名余りが参加、制作過程のエピソードも紹介されました。
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インフォメーション
2k540 AKI-OKA ARTISAN
東京都台東区上野5-9(山手線 秋葉原駅と御徒町駅間の高架下)
山手線秋葉原駅より徒歩6分/御徒町駅から徒歩4分
東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩3分
http://www.jrtk.jp/2k540/
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●アクセス
アミューズミュージアム
東京都台東区浅草2-34-3
東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線・浅草駅より徒歩5分
TEL 03-5806-1181(月曜休館)
http://www.amusemuseum.com/
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